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春の足音を感じさせてくれる個人的な内容です。
by pupu_net


カナダ初日。

今日は相当長い一日やった。
日本では朝の7時に起きて、いつもどおりの朝の過ごし方をし、持ち物の最終チェックをし、朝飯食べて、9時15分出発の電車に間に合うよう出発。じいちゃんに送ってもらったんだけど、これがまた早かった!こんなに早い道を知ってるとは…さすが年の功!余裕たっぷりに金沢駅に到着。軽く一服し、電車に乗り込んだ。これからの長い道のりでただ一つ、サンフランシスコでの乗り継ぎが心配で心配で、おなかが常に痛くなるいつもの症状が発生。辛い気持ちを持ち越しながらいつの間にか関西空港に到着。それでも4時間はすぎてるのだけど。

個人チェックインなのでユナイテッドの窓口まで一直線で走り抜ける。関西空港を壊れたスーツケースで騒がしく移動しているのは俺だけだったかも。みんなの視線も気にせずひたすら突っ走る。プリントアウトしておいた予約表とパスポート提示でチケット発行と思いきや…「オーバーブッキングでもしかしたらエアカナダの直行便になるかもしれません。」とのこと。自分としてはそれの方がいいので是非!と声はかけておいた。最終的な決定は搭乗口で伝えるということなのでできるだけ遅めに行こうと思いだらだら過ごす。

出国手続き後もスタバでのんびり過ごし、これからの10時間に13時間に耐えるため最後の一服。いやーうまいね。
って余裕かましてたらいつの間にか集合時間10分前!!急いで搭乗口に向かおうとしたら連絡電車?に乗らないといけないらしく、そんなもの予定に入っていなかった俺はかなり焦り気味に動く。あと1分!!

連絡電車からおりてすぐ搭乗口を発見できたので駆け込もうとしたら、その搭乗口前にも検問が!「チケットお見せ下さい…」なに!!こっちは急いでいるんだ!!ちゃっちゃとしてくれ!!

そんなこんなで、定時ピッタリに搭乗口へ。ドキドキしながら搭乗券を見せるといきなりスタッフの方々が慌ただしい動きを始めたので、もしや、エアカナダ!直行!?と期待に胸膨らませたのですが、世の中思うようにはいかず、やっぱりユナイテッドで大丈夫になりました。あー、最大の問題である乗り継ぎが消えると思ったのにさぁ。落ち込んだー。
そしたら見たことのない色のついたチケットを手渡され「ビジネスに変更させていただきました。御協力への感謝です。」とのこと。ビジネスですか…いきなりすごくないですか??いやーそっちもかなり嬉しいですよ!

時間も早々、搭乗です。どんな席なんかなーって飛行機に入った瞬間。ありました。飛行機の搭乗口すぐの席でして。前には誰もいない、長身の俺にはかなり嬉しい席で。ほんとユナイテッドに感謝感謝!!問題は入ってくる人全員と顔を合わせないといけないってとこ!?ビジネスだから、しかも若造が乗っているからエコノミーのおっさんは不服そうな顔をあからさまにしていく。それがまた楽しいっての初めて気がつきました。

全員席に着き、落ち着いて来たところでいつもの腹痛がおそってきた!やべぇとトイレに行こうとした瞬間「ポーン/お客さんは席に着いてシートベルト締めや。」ってアナウンス。ガッデム!!こっちは辛いんだよ!!糞。仕方ねえ。飛び立った後でいいや、って我慢しながら席に着く。10分くらいで飛び立ってるはずだ。と自分に言い聞かせ、飛行機が動きだし、滑走路に着いた。滑走路に向かうまでで笑えたのは、それまでに救命胴衣の使い方講習あるやん?それを実践してた最中に、モノを取りにいくふりをしてコーヒー飲んでた乗務員がいて、いい感じでした。(その人は場のムードメーカー的な存在だったな。)
「あと少し…」腹をめっちゃ意識しながらその時を思い浮かべている…のに飛び立たない。おいっ!!なんでだよ!!「関空上空大変込み合っております。しばらくお待ち下さい。」非情なアナウンスが流れる。異常に流れる足の裏の汗を必死に気にしないようにしながら待ち続けた。5分後いつもの、あの、大好きな、Gを全身に受けながら俺はカナダへの道を飛び立ったのだった。

飛び立ち、水平移動になるまでも時間がかかる。まだシートベルト着用サインが消えていないのに動き出す乗務員達。それに混じってトイレ駆け込もうと思った矢先、俺と同じこと考えていた人が颯爽とトイレのドアを閉めた。

なにぃ。この悪魔め!!こんなに苦しんでいる人を横目に何しやがる!
額にはうっすらと脂汗。手のひらににじむ汗。我慢の度合いを超える。

さっき入った人が出て来たところ間髪入れずに無駄なくトイレに流れ込む。至福の時間だ。たばこを吸うよりも何倍もいい気持ち。天国だ。

って、おい!全然出ないじゃないか!!俺の分身が出たがらないなんて今までにないぞ!緊張して緩むのでなく、固くなっちゃったなんて…今までに無い展開だ。

残念な気持ちを残しながら席に戻る。あたりを見渡すと乗務員達が忙しく動いているのがわかる。夕食を用意しているようだ。乗務員の一人がメニューを聞いて回っている。いよいよ国際線の試練が迫って来た!いわゆる「チキンorビーフ?」だ。
心の中では、腹が痛いせいで食べ物自体を摂取したくないのが本当の気持ちなのだが、一応ビーフを心に決めていた。

そしてその乗務員が俺の前に立ちはだかり口を開く…
「which do you shisaiu nksi ksn aknns,,,,,,,,,,,,,」何?わからんよ。
わからないって顔をしてたら、先に配ったメニューからチョイスしてくれ。みたいなことをおっしゃってまして。そういえば乗ったすぐにもらったやつがあったなとメニューを見てみた。ビジネス初めてなんで、こんな「メニュー」が存在するなんて!!びっくりや。前菜、主菜、副菜、デザートと並んでいる。

乗務員は俺が出したメニューを見て「Which you are 1st choice?」みたいなことを言ってきた。この一応日本語も載っているメニューのレイアウト見て何を最初に持ってくるかだと?わかるか!そんなもん!迷っていると乗務員も時間の無駄と感じたようで、勝手に決めて隣の人に質問を始めた。
なんやねん!さんざん混乱させといてからに!!
こう言う時、次の人っていいよね。準備できるし。

その後何分かしてから食事が運ばれて来た。来た。来やがった。リトル悪魔が!
食べ物食べたらところてん効果で下から出て来てくるかもって思うと、自然と手が止まる。はたから見たら食欲ない人やなー、口に合わへんかったんかね?って思うくらい食べてなかったと思う。まぁなんとか完食し(食事自体は、やっぱり機内食でした。味は嫌いで。)へとへとになった。食事でへとへとになるのは初めてかも。

食事も終わりそろそろトイレタイムかな〜ってところで新たな刺客!
「税関申告書」の配布タイムです。これが無いとサンフランシスコ入れないからこれもらうためにまた席に戻って大人しく待ってました。紙切れ一枚でも今すぐ役に立つものとそうでないものがあることを実感した瞬間です。俺にはトイレの薄い紙がとても恋しい…

全ての邪魔者が消え失せ、リラックスしてトイレに入り、力むんですがやっぱり出ない。どれだけ頑張っても、出ない。信じられん!悪態つきながら戦場をあとに、そろそろ眠ることにしました。飛び立って2時間。長いフライトは寝て過ごすのが一番!!

ということで、早速ビジネスの底力みせてもらいました。
エコノミーにはできない「変身」能力を!!
スイッチ一つで(電動ではない)可動する様々なレストグッズ!とても体にフィットしてきます!しかも後ろの席の人に迷惑かけない広さを保ったまま!!
ホント、長身の僕にぴったりです!!

で、眠れるかなーって思ってたら意外に寝られない。そりゃそうだ。現在日本時間で夜7時。そんな時間に寝る若者はいないって!!
仕方ないのでビデオを見ることに。様々なチャンネルの中からディズニーチャンネルをセレクト。でもこの中のディズニーは今まで見たことないくらい新しい絵が使われていて面白かった!リロ&ステッチみたいな絵が中心(リロ&ステッチもあったんだけど。)英語初心者には勉強になる英語が多く、楽しめました!やっぱりディズニーは最高!!

いつの間にか眠りにつき、また目が覚めた時にはあたりは静かなもんでした。暗い中で子供だけがずっとディズニーチャンネル見てるの。おもりのお母さんは大変そうだったな。
その後も寝るに寝られない状況が続き、朝を迎え、朝食。またここでも英語の質問攻めを食らいました。なんかか、なんか。どっち?を別のもので2回繰り返され、適当に答えることに。中身を見せてもらってチョイスしたものもありました。見たら意思は伝わるからね。朝食はオムレツとパン。そしてデザートでした。
デザートに合わせて(いつの間にか)チョイスしたのがカルーアのロック。でも意外にデザートに合いました。おいしくいただきましたよ。

デザートが終われば最後の仕上げ、着陸準備に乗務員大忙しです。
出していた食事を下げ、その片づけ、乗客に対してのこえかけなど仕上げは一番大切ですね。抜かり無いようにやっていました。

なんだかんだで10時間。サンフランシスコの街が見えて来た。
第一印象は…「でかい!!」やっぱアメリカ!とてつもなくでかい!!すごかったなー。なんというか、空から眺めているのに「生きている」感じがつかめるような、うねり、動き、生命を感じた。

で、サンフランシスコに到着!したのはいいんだけど、問題の乗り継ぎが相当問大題に発展してた。SFO到着が予定よりも30分遅れ、バンクーバーの飛行機搭乗時間まであと35分!!なんで!!ガイドブックでも2時間はみておけっていわれるくらい混雑する空港なのに!

まず、入国ゲートまでが遠い。700mくらいはあったかな。長いし、でかい!!
サインが大きいからどこにいけばいいかすぐ分かって親切でしたが。

入国ゲートまでついたはいいが、やっぱり大混雑!!非常に大変!もう気がおかしくなるくらいイライラしてた。ゲートについてから20分くらいかかってやっと面接(?)
飛行機内で書いた書類を提出して難なくクリア!これもユナイテッドの日本人乗務員のおかげ!飛行機内で質問して良かった!!
すぐに荷物とって乗り継ぎカウンターへ。

…………って。

めちゃくちゃ混んでるやん!!入国ゲートよりも混んでるやん!!

もう仕方なしに列に並んでみたけど、…ん?隣の列がなぜか早い?先を見るとどんどん人が走っていってる!?時計を見るともう10:30…搭乗が10:20だったからもう駄目だわ。

もうあきらめモードで列にいたら、SFOまで隣の席だったおっちゃんがユナイテッドの乗り継ぎ日本人事務員に交渉して列の最前列に!なに!?たしかあのおっちゃんもバンクーバーだったはず。(ちらっと見えたので。)
何か言い知れぬ予感がして、そわそわしてたら、そのおっちゃんにつながってどんどん最前列に動く流れが!もしかして間に合うのか?と思った瞬間、相当焦ってその事務員に交渉しようとするが…様々な障害(中国人のお子さんがそうとう暴れていた)のため動けず…焦りはつのる一方。
なんとかタイミングを見つけて交渉したら「バンクーバー行きも遅れているので間に合うかも!急いで下さい!!荷物はいいのにしとくさかい!!」と言ってゲートに向かわせてくれました。感謝!これであまり遅れずにすむな!
でも急ぎ過ぎてどのゲートにいけばいいのか分からなくなりました。ぽーんと頭から情報がなくなり…時間は無い!旅の恥はかきすて、そこらへんにいる人に道を聞きなんとか出国ゲートへ。そこでの検査も良くしてくれたおかげでなんとかスムーズに動け、あとはゲートに駆け込むのみ!!目指せ!…何ゲートだ?また忘れました。

こういう時ってなんであそこまで冷静になれるのか分からんけど、状況を把握して周りを見ると電光掲示板。ゲートが出てる!よし91番ゲート!!久しぶりにダッシュです。ダッシュ!急げー!
このコーナーを左に曲がれば91番…あれ?90番までしかない…91は?これで万事休すか!?と思いきや、そこでもあの冷静さを見いだし、そこらへんの人に聞いた。英語でもなんでも、もしかしたら一番英語らしい日本語でしゃべってたかも。すぐに意思伝わり案内してくれた。

ですが、ここでもか…ってことが起きました。
91番ゲートまでも連絡車でているみたいで。定時に出発の送迎バスが出ているの。もちろん順番待ち!
ですが案内してくれたユナイテッドの人が係に話をしてくれて先頭にたたせてもらい、なんとかゲート到着!!!もう嵐です!
ゲートで便名、座席を確認し、大丈夫だとのこと。一気につかれました。

その後、11:30に出発したバンクーバー行きで、やっとカナダへ。

この時乗った飛行機がちょっと小型のもので、良かった。
なんか自分が鳥になっているような感じ?地面からも近い飛行機だったし、小さい分軽いから、衝撃とかも大きくてそれがまた生っぽく楽しかった!離陸の瞬間は相当楽しかった。

その小さい飛行機内でも、前と同じ腹痛が発生!しかも走った後だからなおさら辛い。動いた腹筋が勝手に中身を出そうとするからね。こういうのなんていうんだろ。トイレには2回程、1時間くらいのフライトでいきました。1回目はまた離陸直前に駆け込んだので離陸サインとともに俺も戦場から離陸。席に戻りました。

2回目はひどい。

3人席だったんだけど、端に座っていた男の子が椅子のパーツをつかって遊んでたの。もう椅子がガシガシ揺れてるの!校門から直結で原を刺激してくるのでこれは危険でした。手汗かきまくりで耐えてましたが限界。その子の前(その子は通路側に座っていた)を笑顔でスルーし、戦場に直行。10分くらい格闘しました。

そんな波瀾万丈な移動劇も終盤。バンクーバーが見えてきました。
バンクーバー見てすごい不思議な気がしてならんかった。いつも一緒にいた人が離れていてこの街にいる。最近はすごいバーチャルな存在になりかけていたから、なんか知らんけど腹痛とは別に汗をかきました。全身から。なんかここらへんが友達とは違うのかなーって。

バンクーバーを空から見ておると、いっぱいキラキラしたものが目に入ってくるの。ちいさなキラキラも近付いていくと…全て車でした。太陽光が車に反射してキラキラ光ってるのですねぇ!車がこれほどきれいに見えるってのは日本にないな。
街がアートな感じした。

バンクーバーに着陸し、やっと着いた。着いたってことがすごい嬉しかった。あと恥ずかしかった。あれほどまで狼狽えていた自分が恥ずかしい。みんな人間やし気持ち伝わるなーって思った。波瀾万丈な旅の中でもいろいろとお世話になったし。

バンクーバー空港の中はね。びっくりした!ここも入国窓口までかなり遠い。しかもぐねぐねしてるし。意味ないやろ!って突っ込みたくなるくらい。変な彫刻がジャングル風に飾ってあって、鳥の鳴き声が流れている…ここはなんなんだ!?

入国審査ではちょっとひやりとしたことが発生!?
初入国審査で質問があった。何かと聞いてくるけど正直に答えた。質問は2度聞き丁寧に答えた。答えが出せなさそうな時は証明する書類を出したり。そうしたら良い目で「Go Ahead!」と入国許可をいただきました。ありがとう。最終関門突破!
で最後に荷物を受け取り…

スーツケースが壊れてる!?
これって…?これって…?

まぁ、そんなことよりもEXITゲートに直行。多数の他人の出迎え人に迎えられてのバンクーバー入りでした。こっちが恥ずかしくなるくらい色んな人が俺を見てた。なぜか?パンツが今にも落ちそうになっていたからね。

ちょっと待つと対面!!
ホントめっちゃ嬉しかった!!嬉しかったなー。なんも言えなくなってしまって、いろんな質問のタイミング逃してしまってたから、いまいち流れを作れんかった。

彼女がかっこよくタクシーを捕まえ、運転手が荷物を載せ、いざダウンタウンへ。
道路は意外に狭い。ダウンタウンに入るとなおさら狭い。金沢よりも狭いんじゃないかね?それでも彼女は余裕。そんな彼女を見てるとなんか切なくなってくる。変わったなー。たくましくなったなーって思う。前の彼女と違う、全然甘えた感じを見せず逆にこっちが甘えてしまっているような。こっちの生活、ほとんどを自分で切り開いて来たからね。電話では感じられない、ちゃんと現実味のある自信が見えてる。

…ちょっとさみしい。

そうこうしてるうちにダウンタウン付近に到着!なんとも、映画に出てきそうないい感じの住宅街で。考えてたものよりもかなりいいとこ住んでるやん!俺の部屋よりも大きいし、まるでアメリカ映画のようや!すげー。
荷物を置き、軽く整理したところで御飯を食べにいくことに。
近所のタイ料理屋。
そこで注文したのが「チキン何とかヌードル?」
う〜ん。今の体調のせいか全然味を感じない。しかも全然食欲が湧かない。
だらしない!がんばれ!って自分に言い聞かせながら食べると…なかなか入るもんだね、半分以上いきました。味も感じながらね。うん、麺ののど越しいいねー。

しっかし!意外なところで箸を置くことに。
なにかのきっかけで箸を止めたらそれ以上箸が進まなくなってしまった。

後ろ髪ひかれる想いで食事を残してしまいました。
こんなこと、日本ではあり得ない!!すごい悪い気がした。

腹に重いものもったまま家で療養。疲れは取れない。眠ると時差が発生するから駄目。暇つぶしにスケッチ。彼女のためにスケッチ。
こういうことしていかないと。サポートしてあげないと。こういう面ではサポートできるのかな。ってちょっと真剣にやってました。

そしたら無言になっちゃって。

あーごめんー。ほったらかしや。

そんな感じで、夜を迎えましたが時差ぼけで全然眠れず。一晩中起きてました…
by pupu_net | 2005-08-31 23:47 | 日常の思いつき
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